3話。音が凄い。明日なんかあるのかの衣擦れの音、朝、ドアが閉まって、鳥の声とバイクの音で城戸が目覚める、城戸が鍵をテーブルで引きずる音、蒲生田邸でコタツで聞くヤカンのお湯が沸く音、雨が屋根を叩く音、台所の水仕事の音。全てが心のありようまで表現しようとせまってくる
原作の
「ぼくと付き合ってくれ」
の後の
「今更!?」
ってやりとり
好きだったんだけどなぁ
(ナカッタ)
木島先生のは亀甲縛りではなく菱縄縛り
ってか久住君に問い詰められる城戸さんは完全に浮気がバレた態度だったw
5話は木島先生の「なぁに?」「だから、なぁに?」の言い方が久住君のテンションと対照的な所とか、城戸さんが久住君を会議室(?)に誘導する時の肩トントンも好き…。
明らかに木島先生自身のファクターである合鍵が久住君に渡る事は、城戸さんにとって引導を渡された事を意味するからこその「やな気分だ」、吉田さんが原作を本当に読み込んでるのが分かる、ものすごく含蓄のある「やな気分だ」だった…。
城戸さんが家を出た時に合鍵を返させてなかったのも純文学に戻らなかったのも、城戸さんとの繋がりが一切なくならないようにする為だったんだと考えると、久住君が現れなかったら絶対遅かれ早かれ泥沼・修羅場の末の元サヤだったよなこれw
『インディゴの気分』で蒲生田先生に言われた、“自分自身の欲望を描く”“欲望する自分を解放する”書き方をしていた分、蒲生田先生の「もっと図太くならないと潰れてしまう」って不安も的中しかける事になってしまう所、本当に繋げ方が秀逸…。
『ポルノグラファー』5
思えば木島先生は久住君と出会うまで、城戸さんに対して執着が残っていたんだよね。
城戸さんの結婚を機に執着を完全に捨てていたら、そもそもスランプに陥る前に作品の方向性を変えるなり純文学に戻るなりできたはず。
『愛のいけにえ』前後から、久住君曰くの“焼き直し”からスランプになっていってしまった気がする…。
もしそうだとしたら、久住君との関係を断ち切ろうとして最後に選んだのも『愛のいけにえ』とか、木島先生どんだけ自分を追い詰めたら気が済むの
この時の木島先生が久住君の好みなシチュ(“年上の…”とか“貞淑な…”)をしっかり掌握して実行してるのが残酷でもある…。
ってか猪塚さんも2話の妄想シーン中との演技の違いがリアルすぎて怖いw
特に机に押し倒される直前の、泣きそうになるのを堪えてるような反応は鳥肌立つ…。
ここで久住君が「好きなんです、先生」って言ってたら、多分木島先生は逡巡せず久住君を突き放しただろうけど、木島さん呼びされる事で戸惑いと動揺が混じるのが最の高。
そして告白の時に“先生”ではなく“木島さん”と呼ぶ久住君が…ここぞと言う時にサブテキストを使ってくるの素敵すぎるだろ…‼︎
作家の木島先生だけではなく、木島理生という人そのものもちゃんと好きなんだと必死に伝えようとしてるのがこっちにも伝わってくる。
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